タンクボールバルブの特徴



タンクボールバルブはタンク底部に取り付けるボールバルブです。

液だまりが極力無くなる構造で、特に反応を伴うタンクに取り付けられます。

液だまりのイメージ
項目タンクボールバルブボールバルブ
液だまりの少なさ×
金額×
操作性×
流通量×
タンクボールバルブとボールバルブの比較



タンクボールバルブの特徴

まずはタンクボールバルブの特徴を解説します。

構造

流体の開閉機構はボールバルブと変わりません。

ただしボールが片側のフランジ面に非常に近く配置されています。

タンクに取り付けるとボール面はタンク底部とほぼ同じ高さに位置します。

タンクボールバルブの場合は先にタンクパッドを溶接し、そこにボルトで取り付けます。

メリット

タンクボールバルブはタンク底部に取り付けます。

その際に液溜まりがほとんど発生しません。

液だまりのイメージ

用途

タンクボールバルブを取り付けることにより、タンク底部も含め流体を均一に攪拌できます。

タンク底部の液溜まりに敏感な反応タンクにおいて特に活用されます。

ボールバルブとの比較

ここではボールバルブとの違いを解説します。

液溜まりが発生しにくいですが、その反面デメリットも存在します。

操作性

ボールバルブと比べるとハンドルはタンク底部に近いため、操作性が劣ります。

また自動バルブにおいてはアクチュエーターがタンクジャケットに接触する場合があります。

その場合はリンク式のアクチュエーターを活用することで解決できます。

金額

ボールバルブは汎用的で製造数量が多いため安価になります。

タンクボールバルブはボールバルブよりも2~3倍は高価な印象です。

特別な理由が無い限りボールバルブを選択しましょう。

流通量

タンク底部に取り付けることが主目的であるため、そもそも製造数量はボールバルブに比べて少ないです。

急な故障の場合は代替が効きにくくなっています。

品質にも大きく関わる要素ですので予備品は用意しておく方が安心です。

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