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多方面から見たパッキンとガスケットの違い

パッキンやガスケットはシール材として使用されます。

パッキンは運動箇所の漏れ止め、ガスケットは静止箇所の漏れ止めに使用されます。

パッキンとガスケットの違い

  • ガスケットは静止部に使用するシール
  • パッキンは運動部に使用するシール
  • 一般にパッキンの方が組立精度は高くなる
  • 摩擦も考慮してガスケットよりパッキンの方が使用温度範囲が狭い

詳しい解説は目次から項目をクリックしてご確認ください。

パッキンとガスケットの定義

ガスケットはフランジのような静止箇所の漏れ止めに使用されます。

反対にパッキンは撹拌器やシリンダーのような運動箇所の漏れ止めに使用されます。

ちなみにOリングは静止箇所、運動箇所どちらにも使用されるためパッキンでありガスケットでもあります。

フランジ用ガスケットは「フランジパッキン」と呼ばれることもあります。

役割を考えるとフランジパッキンはガスケットです。

それぞれの代表製品として以下が挙げられます。

代表製品

組立精度による違い

ガスケットは材料の弾性変形を利用しています。

例えばフランジで使用する場合、ボルトで締め付けることで組み立て時の締め付け方向の寸法が変化します。

材料にPTFEではなくゴムを使用する場合やガスケットを多段使用する場合には組立精度の低下を意識しなければなりません

一方Oリングのようなパッキンでは金属面同士が接するような構造となっているため、より高い精度を求めることができます

使用温度範囲による違い

メカニカルシールには二次シール材としてパッキンとガスケットの両方が使用されています。

実は同じ材質を使用していてもガスケットよりもパッキンの方が使用温度範囲が狭く設定されています

これはパッキンが摺動部分で使用することで摩擦熱を考慮しなければならないことに起因します。

過度に熱がかかったパッキンはへたりや裂けが起きる危険性があります。

形状による違い

テフロン(PTFE)は耐薬品性に優れることから汎用的なシーズ材ですが、樹脂であるため弾性が少ない材料です。

そのためガスケット用途としては十分でもパッキン用途としての目的では弾性が足りずに十分なシールをすることができません。

パッキンとしてOリングを使用する際には断面形状をV型にすることで弾性を持たせる工夫をしています。

ちなみにV形でないテフロンOリングもありますが、静的用途(ガスケット用途)が推奨されています。

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