資格

【一発合格】公害防止管理者試験の難易度と勉強法

製造業をはじめとする工場では一定の条件を満たす場合に公害防止組織を設置しなければなりません。

その際に重要となるのが公害防止管理者の存在です。

比較的難易度が高いと言われる試験に合格する必要がありますが、受験してみると一発合格も夢ではないと思いましたので私の経験を紹介します。

一発合格とは言わずとも、少しでも早く資格取得に繋がれば幸いです。

公害防止管理者試験の特徴

  • 合格率20~30%(一発合格は10%程度)
  • 勉強時間100~200時間程度
  • 過去問以外の勉強が必須
  • 重箱の隅をつつくような問題も出題される
大気1種の参考サイト
水質1種の参考サイト

詳しい解説は目次から項目をクリックしてご確認ください。

筆者の受験成績

まずは私が受験した際の結果について記載します。

大気1種

大気1種に関しては一発合格しました。

初めての公害防止管理者試験でしたので公害総論も含めて6科目全て受験しました。

点数

  • 公害総論(13/15) 合格
  • 大気概論(7/10) 合格
  • 大気特論(11/15) 合格
  • ばいじん粉塵特論(11/15) 合格
  • 大気有害物質特論(7/10) 合格
  • 大規模大気特論(10/10) 合格

水質1種

水質1種に関しては2回目で合格しました。

大気1種合格後でしたので公害総論を免除し4科目の受験を行いました。

1回目は水質概論は1点足らずで不合格、汚水処理特論・水質有害物質特論・大規模水質特論に合格しました。

2回目で水質概論に合格しました。

1回目点数

  • 水質概論1回目(5/10)
  • 汚水処理特論(19/25) 合格
  • 水質有害物質特論(12/15) 合格
  • 大規模水質特論(7/10) 合格

2回目点数

  • 水質概論2回目(8/10) 合格

試験難易度

低い合格率

公害防止管理者は範囲が広く科目数が多いことが特徴で、科目合格を狙う方も多くいらっしゃいます。

合格率は20~30%程度と比較的低い結果となっています。

この合格率は「一発合格者」と「科目合格者のうち全科目合格達成者」の両方が含まれています。

一発合格者に絞れば合格率は良くても10%程度です参考資料:公害防止管理者制度とデータでみる公害防止管理者の現状)。

100時間以上の勉強時間

この試験は事前知識の量によって圧倒的に勉強時間が左右されます。

参考としていくつかのサイトに記載している勉強時間を紹介します。

これらのデータを見る限りでも最低100時間は勉強する必要があります。

試験内容に慣れていない方は200時間程度も覚悟しなければなさそうです。

過去問以外の勉強が必須

公害防止管理者試験を受ける際は絶対過去問以外の勉強が必須です。

実は過去問の内容を避けるように細かい内容が出題されます。

一方で同じ形式の問題も半分程度は出題されますので過去問を解くのも必須です。

細かい問題も出題

この試験の難しいところは予想だにしない方向からの出題と重箱の隅をつつくような問題にあります。

過去問を解いただけでは十分にフォローできません。

対して教科書全て読み込んで覚えるなんて話は現実的ではありません。

公害防止管理者試験では分からない問題に対して自身の知識をフル動員して予測することがカギとなります。

対策方法として具体的なイメージができるよう理解することが挙げられます。

例えば水質1種の汚水処理特論にて、汚泥の脱水に関する問いがありますH30 汚水処理特論 問9

ここで解答を知って終わりではなく、ベルトプレスやフィルタープレス、スクリュープレスに関して原理を自身で調べることが大切です。

YOUTUBEなどを活用して実際に機器が動いていることを目で見てイメージできるのが理想的です。

大気1種の参考サイト
水質1種の参考サイト

勉強方法

ここでは私が行った試験の勉強法を紹介します。

向き不向きもあると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

過去問

過去問の勉強は「公害防止管理者試験、これでOK!」が一番良かったです。

過去問が10~11年分載っていますので、すべての年代・科目において9割方点数が取れるように試験を繰り返します。

※9割方と設定しているのは、試験年度から3年前の数値を問うことが多く過去問の場合そこだけ正しい回答ができないためです。

参考書

購入したのは大気1種、水質1種どちらもオーム社の合格テキストのみです。

2022年度版より大気1種の書籍は製作しないとオーム社より回答を得ています。
代わりになる書籍を調査中です。

シンプルで読みやすい事からこちらを選択しました。

過去問はネット上にあるものを利用するため攻略問題集は購入していません。

また公式テキストは高価でありボリュームが大きいため購入していません。

ただし出題範囲は公式テキストですので、安全に合格したい場合や不安な場合は迷わず購入しましょう。

法令

ほぼ100%出題されると言っても過言ではない環境基本法をはじめ、以下の法令に関しては全ての条文を読みました。

試験直前まで読んで確実に回答できるようにすべきだと考えています。

全てに目を通したい最重要法令

  • 環境基本法
  • 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律
  • 大気汚染防止法(大気1種)
  • 水質汚濁防止法(水質1種)

環境省のサイト

公式テキストを使用していない分、各省庁(特に環境省)からの情報を参考にしています。

一次情報を使用しているだけですので公式テキストとは大きく内容は変わりません。

共通項目として「総合環境政策」、大気1種は「大気環境・自動車対策」、水質1種は「水・土壌・地盤・海洋環境の保全」のページを確認しておくことをオススメします。

ボリュームがありますが実際は環境省のHPの内容を全て確認している訳ではありません。

過去問を解いた際に出てくる関連内容を元データまで遡り深堀して理解しておくことが重要です。

量が多く全て目を通せないにしろ、概要やまとめの資料だけでも目を通しておくことをオススメします。

計算問題、公式

計算問題は決まった形式が出題されることが多く、確実に解けるように練習を繰り返していました。

それでも考え方は十分に理解し、同様問題で出題形式が変更されても対応できるようすることが大切です。

また公式に関しては極力記憶しました。

公式そのものを問われることもありますが、直接公式を問われてない時でも書き出してみると各変数の影響をイメージする役割に使えます。

余裕があれば覚えることをオススメします。

あると有利な知識・能力

公害防止管理者試験は当然試験勉強は必要です。

その一方で持っていると有利となる能力もあります。

化学の知識

窒素や硫黄、リン化合物の特性、pHなど一般的な化学知識はもちろん必要となります。

特に水質1種に関しては無機化学の視点から各元素化合物のクセが分かっていると覚えやすく有利です。

有機化学の知識がある方は化合物名から物性を予測するのに役立ちます。

更に分析化学に関わる溶液調製、分光、イオン化方法、検出器なども直接出題されることもあり、知識や経験がある方は予測がしやすくなります。

私は学生時代に有機合成や光化学を経験していたためこの知識が非常に役に立ちました。

工場設備の知識

集塵機、濾過器、冷却塔、ボイラー、吸収塔など意外と皆さんの工場内にある設備に関する知識が問われることが多いです。

各業種における製造工程に関する問題も出題されることもありますが、未経験業種でも設備から予測をすることができます。

自社工場の設備を見ておくなどしてイメージできるようにしておくと試験で役に立ちます。

文章を正しく読む力

公害防止管理者試験には意外と知識が無くても解ける問題が潜んでいます。

条文の内容に対して括弧埋めをする問題に多いのですが、選択肢の中に埋めても話が通じない(文章がおかしい)ことが良くあります。

どうしても分からない場合に話の流れから自然な選択肢を選ぶこともありです。

論理的思考力

試験難易度の項目でも述べましたが、合格の近道は広い知識を持つことで難解問題を予測して解けるようになることです。

そのためにも持っている知識・経験から論理的に推測して答えを導く必要があります。

このような能力がある方は合格率が大きく上がります。

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