世界初!空気圧協働ロボットFesto Cobot

2023年11月25日

プロモーションを含みます



ハノーバーメッセ2022にてFesto Cobotという世界初の空気圧協働ロボットが発表されました。

プラントでの活用も期待できるため、どのような特徴があるのか調べてみました。



空圧ロボット基本情報

まずは性能以外に関する情報を紹介します。

メーカーはFesto

Festo Cobotを販売するのはドイツに本社を置くFesto(フェスト)です。

空圧機器や真空機器、電動アクチュエータなどを販売しています。

日本を含め約60か国に現地法人を持つ非常にグローバルな企業です。

発表時期

世界初の空圧式協働ロボットとしてドイツの展示会ハノーバーメッセ2022で発表されました。

展示の様子は動画で見ることができます。

ハノーバーメッセ2022

空圧ロボットの機能

ここからはFesto Cobotの機能面を紹介します。

6軸の協働ロボットであり柵が不要な点は変わりません。

動作原理

サーボモーターを使わず、圧縮空気の流量や圧力を調節することで各軸を動かしています。

各軸の動作はロータリーアクチュエーターを、圧縮空気の調節はピエゾ素子(圧電素子)を使ったピエゾバルブを用いています。

電磁弁と異なり、ピエゾバルブは電圧で開閉度合が変わるため、コントロールバルブとしての役割を果たしています。

ハノーバーメッセ2023の動画で内部の構造が公開されており参考になります。

ハノーバーメッセ2023

空圧ならではの特徴

一番の特徴は、電動式の協働ロボットよりも部品点数が少なく軽量かつ安価であることです。

ただし安価であることはメーカーの売り文句で、実際の価格は未だ公開されていません。

軽量かつコンパクトであるため他の場所に移動させて使いやすい特徴もあります。

協働ロボットは移動式の台座に載せて使ったりすることも多々あるため、優位な点です。

その他の点も併せて以下の特徴が挙げられます。

  • 安価である
  • 部品点数が少ないため軽量かつコンパクトである
  • 内部の空気が圧縮されることから当たっても柔軟性がある
  • エア駆動のため稼働音が静か

機能比較

Festo Cobotに近い性能の協働ロボットで比較してみました。

ロボットメーカー本体重量動作半径最大可搬重量
Festo CobotFesto17 kg670 mm3 kg
UR3eUniversal Robots11.2 kg500 mm3 kg
CRX-5iAファナック25 kg994 mm5 kg
TM5-700Techman Robot22.1 kg700 mm6 kg
各ロボットとFesto Cobotの機能比較

可搬重量を考えるとUR3eの方が本体重量は軽いように見えますが、おそらくFesto Cobotは本体下部に内蔵されているコントロールボックスも込みの重量です。

例えばUR3eは本体重量11.2kg、コントロールボックス重量が12kgであり、全体重量としてはFesto Cobotの方が軽量であると考えられます。

防爆なのか?

空圧機器は点火源にならないため本質安全防爆な機器としてプラントでは重宝されます。

Fest Cobotに関しては明確に防爆であるかどうかの記載はありませんでした。

ただピエゾバルブを使っていることから、防爆機器ではないと考えられます。

コントロールボックスで圧力調節してロボット内にはピエゾバルブが無いのでは?とも考えましたが、経路での圧損により動作の制御に悪影響を与えるため可能性は低いです。

販売時期

24年前半には正式発売される予定です。

まずは本拠地周辺である欧州からスタートし、その後アジアへ広げられます。

特に中小企業における、小型の部品などを扱う手作業の置き換えをターゲットとされています。

参考資料

Festo Cobot紹介ページ(公式)

世界初、空気圧で駆動する協働ロボットの全容

[注目製品PickUp! vol.58]世界初の空気圧式協働ロボット/フエスト「Festo Cobot」

軽く、安価で、柔軟な「世界初」の空気圧式の協働ロボット

オススメ書籍

・トコトンやさしいロボットの本

ロボットを構成する要素や技術、また活用場所について解説されています。
まずロボットを理解するためにオススメしたい書籍です。

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいロボットの本 第2版
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・産業用ロボット The ビギニング

産業用ロボットに焦点を当てて、種類や構成要素について詳細な解説がされています。
重要となる法令と規則についても勉強になります。

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・産業用ロボット全史

産業用ロボットを扱うにあたり、予備知識として発展の歴史が学べます。
技術的に何が求められ、技術的に発展し、現在に至るのか非常に参考になります。

産業用ロボット全史 自動化の発展から見る要素技術と生産システムの変遷
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