パイプの仕様は主に材質と呼び径で決まります。
呼び径は配管外径の規格値をキリの良い数字で表現したものです。
その中でもA呼称とB呼称の2種類があり、A呼称は「mm」での表現、B呼称は「インチ」での表現になります。
今回は配管の呼び径について基本を解説します。
呼び径とは
A呼称、B呼称とそれぞれ呼び方が違いますが、互いに対応する呼び径があります。
例えば25Aは1B、50Aは2Bです。
A呼称は「mm」、B呼称は「インチ」が単位です。
当初はインチ表記されていましたが、メートル表記が主流になるにつれて別の表現法を求められるようになりました。
それがA呼称です。
インチ表現をB呼称として定め、配管外径に近いA呼称が新たに定められました。
規格
配管径や肉厚はJIS規格やASME規格で定められています。
300A(12B)以下の外径はJIS規格とASME規格のサイズが異なりますので注意が必要です。
350A(14B)以上ではどちらの規格も同じサイズになっています。
昔のアメリカの鋼管規格の影響から、300A以下では内径の実寸法に近く、350A以上では外径の実寸法に近くなります。
内径との関係性
呼び径は対応する外径を知ることが出来ます。
そこにスケジュール番号に対応した肉厚を利用することで内径を算出することが出来ます。
配管内径=配管外径-肉厚×2
スケジュールに関しては選択方法を以下の記事で解説しています。
まとめ
今回は配管の呼び径について解説しました。
よく使う呼び径は自然と覚えていくので今すべて覚える必要はありません。
ひとまず呼び径が外径の概算値を表している事、A呼称とB呼称で変換ができる事を覚えておきましょう。