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【配管分岐】オーレットやボスの特徴と使い分け

2021年12月10日

配管分岐はチーズが有名ですが既存配管から分岐することは出来ません。

そのためオーレットやボスを用いて既存配管に枝を生やすようにして分岐させます。

基本的にはボスを使用しますが高圧配管など強度が必要な場合はオーレットを選択します。

今回はオーレットやボスについての特徴と使い分け方について解説します。



配管の分岐方法

配管を分岐する方法には大きく分けて4種類存在します。

  1. チーズ(ティ、チー)を使用する
  2. 配管同士を直接溶接接続する
  3. オーレットを使用する
  4. ボスを使用する

チーズはT型の配管継手で汎用的に用いられる分岐方法です。

ただし極端に細かったり太かったりする枝配管を設けることはできません。

また配管同士を直接接続する方法はブランチコネクションとも呼ばれます。

細管の接続も可能ですが強度計算をして補強を設けることも多々あります。

オーレットとボスについては以降で解説していきます。

オーレットとボスの使い方

ここではオーレットやボスの使い方を解説します。

ただし経済的、強度的に考えてまずはチーズが使えるか検討することをオススメします。

接続方法

オーレットもボスも母管に対して枝管が細く使用できるチーズのサイズが無い場合に用います。

まず母管に穴を開け、そこにボスやオーレットを溶接することで補強した枝管の土台を用意できます。

そこからねじ込みや溶接でパイプを接続することで枝管を伸ばしていきます。

使い分け

ボスは40A程度までの細い枝管を取り出す際に使用します。

特にこだわりが無い場合はオーレットではなくボスを使用します。

オーレットは母管と接する土台部分が肉厚で補強の役割を果たし、ボスよりも強度を高めた状態で接続できます。

高額なため一般的に高圧配管など強度が必要な場合に限ってオーレットが使用されます。

低圧配管で太い枝管を伸ばす場合は配管を直接溶接する方が経済的です。

ボスの種類

まずはボスの種類について解説します。

溶接によるボスの取り付けは以下の動画を参考にしてみてください。

ボスの溶接解説!!

差込み溶接式ボス

ボスから差込み溶接で枝管を伸ばしていくことが出来ます。

ねじ込み式ボス

ボスからねじ込みで枝管を伸ばしていくことが出来ます。

基本的にソケットタイプのボスが使用されます。

オーレットの種類

次にオーレットの種類について解説します。

接続様式によってウェルドレット(突合せ溶接)、ソコレット(差込み溶接)、スレッドレット(ねじ込み)と名前を変えます。

ウェルドレット (突合せ溶接)

ウェルドレットはオーレットから突合せ溶接で枝管を伸ばしていくことが出来ます。

ソコレット(差込み溶接)

ソコレットはオーレットから差込み溶接で枝管を伸ばしていくことが出来ます。

スレッドレット(ねじ込み)

スレッドレットはオーレットからねじ込みで枝管を伸ばしていくことが出来ます。

基本的にソケットタイプのオーレットが使用されます。

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