日本国内では利用が特に多い三菱電機製の表示器GOTには関連ソフトが多数販売されています。
このソフトを活用することで、現場の監視やデータ収集に関して可能性が広がります。
価格は2023年2月現在のものを記載しています。
三菱電機の表示器の種類
三菱電機の表示器には大きく2種類あります。
タッチパネル(GOT)
GOTは製造現場で一番使われているタイプの表示器で、制御盤の表面に取り付けて操作することが多いです。
PC版GOT(GT SoftGOT)
GT SoftGOTはPC等でGOTの機能が利用できるソフトです。
元々GT Works3に同梱されているソフトウェアで、ライセンスキーを購入することで利用できます。
現場ではなく管理室や事務所で監視したい場合、タッチパネルより安価で使いやすいものが設置できます。
参考価格は15万円です(形名:GT27-SGTKEY-U)。
様々な関連ソフト
ここから関連ソフトを紹介していきます。
VNCサーバ機能
VNCサーバ機能はPCからGOTを遠隔操作する機能です。
GOTをリモートデスクトップ機能で操作権を奪うイメージです。
そのため、監視用の画面をわざわざ作成せず利用できます。
例えば製造現場にあるGOTの画面を遠隔地の事務所から操作することも可能なため、安全に十分配慮しなければ事故に繋がる恐れがあります。
1ライセンスあたり2.8万円(形名:GT25-VNCSKEY-1)です。
パソコンリモート操作機能
パソコンリモート操作機能はGOTからPCを遠隔操作する機能です。
以下のような使い道があります。
- 事務所PCのマニュアルや図面を遠隔で閲覧する
- 事務所のPCで表示している監視カメラ映像を現場のGOTで表示する
1ライセンスあたり2.8万円(形名:GT25-PCRAKEY-1)です。
GOTMobile機能
GOT MobileはGOTがWebサーバーとなり、PCやタブレットからブラウザで複数同時アクセスできるようになる機能です。
GT Works3を使用してスマホやタブレットなど様々な画面サイズに合わせた画面作成ができます。
項目 | GOT | GT SoftGOT |
---|---|---|
同時接続台数 | 5台 | 15台 |
1ライセンスの価格 | 3.8万円(GT25-WEBSKEY-1) | 12万円(SGT2K-WEBSKEY-1) |
本体価格 | タッチパネル 20~30万円 | ソフト 15万円+PC 5万円程度 |
タッチパネルのGOTは本体が高価かつ同時接続台数が5台ため、監視機能を広げたい場合はGT SoftGOTをベースにすれば簡易にシステム構築できます。
次で紹介するPocket GOTと組み合わせるとアラーム監視機能が強化できます。
Pocket GOT
Pocket GOTは、登録したGOTで発生したアラームをスマホのアプリへ通知する機能です。
最大20台までGOTを登録でき、受信デバイスも20台まで広げられます。
またスマートフォンを経由してスマートウォッチへの通知も可能です。
GOTMobile機能と連携しており、アラーム画面から対象の画面に直接遷移できるようになっています。
無料で利用できますが、Androidのみしか対応していません。
MESインタフェース機能
MESインタフェース機能は、GOTがデータベースと直接接続できる機能です。
間にゲートウェイとなるPCを置くことなくGOTからデータベース操作用の言語であるSQL文を送信できます。
1ライセンスあたり2.8万円(形名:GT25-MESIFKEY-1)です。
参考資料
-
ソフトウェア | GOT2000シリーズ | 表示器 GOT | 製品情報 | 三菱電機FA
www.mitsubishielectric.co.jp
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