令和6年度 問28

多孔性物質や多孔体に関する次の記述のうち、【 】に入る用語の組合せとして、最も適切なものはどれか。

 2ナノメートル以下の細孔を【 A 】、2~50ナノメートルの細孔を【 B 】、50ナノメートル以上の細孔をマクロ孔という。単位質量当たりの総表面積を表す【 C 】や、細孔径とその割合を示す細孔径分布の評価には、【 D 】が用いられる。成形体及び焼結体中に気孔が占める体積分率を気孔率といい、気孔のうち、外部に通じている気孔を【 E 】、外気と通じていない気孔を【 F 】という。

選択肢ABCDEF
1メソ孔ミクロ孔比表面積気体吸着法開気孔閉気孔
2メソ孔ミクロ孔相対密度気体吸着法開気孔閉気孔
3ミクロ孔メソ孔相対密度アルキメデス法閉気孔開気孔
4ミクロ孔メソ孔比表面積アルキメデス法閉気孔開気孔
5ミクロ孔メソ孔比表面積気体吸着法開気孔閉気孔

解答解説

正答は5番です。

IUPACの定義によると、多孔性物質の細孔は以下のように分類されます。

  • ミクロ孔:直径2 nm以下
  • メソ孔:直径2~50 nm
  • マクロ孔:直径50 nm以上

比表面積は単位質量あたりの総表面積を表す指標です。細孔径分布や比表面積の評価には気体吸着法が広く用いられる手法です。ガスには窒素が良く使われ、窒素吸着法と表現されることもあります。

気孔率は成形体や焼結体中に気孔が占める体積分率を表します。気孔は以下のように分類されます。

  • 開気孔:外部に通じている気孔
  • 閉気孔:外気と通じていない気孔

参考資料

多孔質体の細孔径分布評価 - 株式会社UBE科学分析センター
多孔質体の細孔径分布評価

www.ube.co.jp

⚖️比表面積
比表面積

edu.yz.yamagata-u.ac.jp

次の問題

2024年12月14日 広告

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