令和3年度 問25

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セラミックス製品やガラス製品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 高強度、耐摩耗性、高靭性等の性質を利用してボールベアリングがつくられる。
  2. 高い光透光性と化学的な安定性を利用して高圧ナトリウムランプ発光管がつくられる。
  3. 強磁性やフェリ磁性を利用して永久磁石がつくられる。
  4. 高い結晶性と光透過性を利用して長距離光ファイバーがつくられる。
  5. 高い誘電率を利用してコンデンサがつくられる。



解答解説

正答は4番です。

長距離光ファイバーの材料として一般的に使われているのは、結晶性ではなく、アモルファス材料である石英ガラス(シリカ)です。アモルファス材料は結晶構造を持たず、不均一な構造をしているため、光の散乱を最小限に抑え、効果的に光を透過させることができます。

1番のボールベアリング材料として例えば窒化ケイ素が使われます。高い機械的特性だけでなく、絶縁性による電食防止、磁場環境での使用可能などの特性も併せ持ちます。

5番のコンデンサにはチタン酸バリウムのような高い誘電率を持つ物質が用いられます。

参考資料

石英ガラス(SiO₂, FusedQuartz)の特徴と活用
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www.goodfellow-japan.jp

光ファイバー(構造・種類・材質・用途)とは | ファイバーラボ株式会社
光ファイバ(構造・種類・材質・用途)とは

www.fiberlabs.co.jp

窒化ケイ素 (Si3N4)|精密セラミックボール|製品情報|株式会社ツバキ・ナカシマ
窒化ケイ素 (S i 3N4)

www.tsubaki-nakashima.com

チタン酸バリウム(BaTiO3):驚異のチタバリと呼ばれた誘電体 - はじめよう固体の科学
チタン酸バリウム(BaTiO3):驚異のチタバリと呼ばれた誘電体

solid-mater.com

2024年3月11日