平成30年度 問26

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代表的な無機化合物の結晶構造に関する次の記述のうち、下線部が最も不適切なものはどれか。

  1. 塩化ナトリウム構造:Na+とCl-の2つの面心立方格子を組合せた構造である。1 この構造を持つ酸化物には、MgO、ZnOなどがある。
  2. 蛍石構造:面心立方格子の各格子点に1個のCa+と2個のF-が対になって配置された構造で、2 単位格子当たり12個のイオンを含む。 3 この構造を持つ酸化物にはUO2、ThO2などがある。
  3. ペロブスカイト構造:ABO3の組成式を持つ化合物で、Aイオンが酸化物イオンの大きさ程度まで大きくなると、Aイオンがつくる単純立方格子の面心位置に酸化物イオンが配置される。そして、4 両イオンに囲まれた体心位置に、イオン半径の小さなBイオンが配置される。
  4. 閃亜鉛鉱型構造:ダイヤモンド型立方構造の2つの原子位置をZn2+イオンとS2-イオンに置き換えた構造である。5 この構造は面心立方格子の格子点に、正負に帯電した2個のイオンを配置した構造と考えることもできる。単位格子当たり合計8個のイオンが含まれる。



解答解説

正答は1番です。

2024年3月10日