平成25年度 問15

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次の記述の、【 】に入る語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

 一方の末端が有機酸でもう一方の末端がアルコールである2官能性のモノマーが、重合する過程を考える。反応前の系の分子数をN0とすると、重合が進行し反応度がpとなった時点の系中の分子数Nは、【 A 】となる。このとき数平均重合度PnはN0/Nで表されるから、反応度pを用いてPn=【 B 】となる。反応度pは、有機酸がアルコールと反応し結合を形成する確率とも考えられる。n量体分子が形成される確率は、n-1回有機酸とアルコールが反応し、最後のn回目は反応しなかった確率の積で表されるからpn-1×(1-p)となる。したがって、反応度がpの時点でのn量体の分子数をNnとすると、Nn=【 C 】となる。ここで、N=【 A 】の関係を用いた。n量体の重量分率wnはnNn/N0であるから、wn=【 D 】となる。この分布は【 E 】と呼ばれる。

選択肢ABCDE
1N0p1/pN0pn-1(1-p)npn-1(1-p)正規分布
2N0p1/pN0pn-1(1-p)2npn-1(1-p)2もっとも確からしい分布(Flory分布)
3N0(1-p)1/(1-p)N0pn-1(1-p)2npn-1(1-p)2正規分布
4N0(1-p)1/(1-p)N0pn-1(1-p)npn-1(1-p)もっとも確からしい分布(Flory分布)
5N0(1-p)1/(1-p)N0pn-1(1-p)npn-1(1-p)2もっとも確からしい分布(Flory分布)



解答解説

正答は5番です。

2024年3月10日