次のうち、建材用コンクリートの耐久性として主要な問題となる項目に該当しないものはどれか。
- 凍害
- 塩害
- 耐スポーリング性
- 炭酸化
- アルカリ骨材反応
解答解説
正答は3番です。
スポーリングは、コンクリート表面が剥離する現象を指します。これは凍害や火災などの結果として生じる現象であり、それ自体が主要な耐久性の問題として扱われることは一般的ではありません。
1番の凍害は、凍結融解作用によってコンクリートが劣化する現象で、寒冷地域では重要な耐久性の問題となります。
2番の塩害は、塩化物イオンがコンクリート内部に侵入し、鉄筋の腐食を引き起こす現象で、海岸近くや凍結防止剤を使用する地域で問題となります。
4番の炭酸化は、大気中の二酸化炭素がコンクリートに侵入し、アルカリ性を低下させる現象で、鉄筋の腐食を促進させる要因となります。
5番のアルカリ骨材反応は、コンクリート中のアルカリ成分と反応性骨材が反応して膨張し、ひび割れなどの劣化を引き起こす現象です。
参考資料
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コンクリートの耐久性が低下する2大要因とは?
concrete-mc.jp
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コンクリートの寿命と劣化
sanwacaston.co.jp