資格試験を複数回受験するメリットデメリット

2021年11月18日

広告を含みます



資格試験に落ちた、科目合格だったという経験をされた方は多いと思います。

私の場合は「来年も受けるのか・・・」とかなり落ち込んだ記憶があります。

それでは実際にどのような影響があるのでしょうか?

今回は資格試験を複数回受験するメリットとデメリットについて解説します。



メリット

まずはメリットについて解説します。

分散して勉強できる

日々の業務をこなしながらも仕事終わり、昼休み、休日を使って勉強するのは骨の折れる作業です。

その他にプライベートイベントが重なると負担は更に重くなります。

科目合格のある試験においては、複数回に分けて受験をすることで心身の負担を減らしつつ確実に合格に近づけることが出来ます。

記憶が定着しやすい

例えば毎年1回試験がある場合、2回受験すると2年間かけて勉強したことになります。

長期記憶として定着させるにはうってつけの期間です。

ただしこれには以下の注意点があります。

  1. そもそも試験に落ちているため記憶に定着させるほどの勉強ができていない可能性がある
  2. 科目合格を狙った受験の場合、次の年で別の科目を勉強してしまうと効果が薄い

少ない勉強時間でも合格するかもしれない

こちらは結果的に複数回受験になってしまったパターンです。

直接的なメリットではないですが、そもそも複数回受験を覚悟して挑めばリスクを残して試験に臨めるという話です。

確実に合格するためには相当な時間の勉強が必要です。

その一方で最低限の勉強をしてうまくボーダーラインを突破しても合格には変わりません。

結果的に勉強時間を削減しつつ資格取得できる可能性があります。

金銭的デメリット

ここまではメリットについて解説しましたが、以降はデメリットについてです。

まずは分かりやすい金銭的なデメリットを解説します。

受験費用の増加

試験を2回以上受ける場合は当然そのたびに受験費用がかかります。

科目合格しても受験料は全科目受験と変わらないことがほとんどです。

参考に、皆さんが目指すであろう代表的な試験の受験費用と複数回受験時の合計費用を記載しておきます。

想像以上にお金がかかることが再認識できます。

資格試験受験費用2回受験3回受験
第一種公害防止管理者(水質、大気)8,700円17,400円26,100円
第三種電気主任者4,850円9,700円14,500円
高圧ガス製造保安責任者(甲種化学、甲種機械)12,700円25,400円38,100円
甲種危険物取扱者6,600円13,200円19,800円
エネルギー管理士(熱、電気)17,000円34,000円51,000円
資格試験の受験費用(2021年11月時点)

交通費の増加

工場勤務者にとって資格試験を受ける際は遠方へ移動される方も多いでしょう。

交通費は当然、受験回数の分だけかかります。

昇給機会の遅れ

資格を取得することで給与アップに繋がる場合、その機会が1年程度遅れることになります。

一方で多くは資格取得により補助金が支払われるでしょう。

ただしこのご時世、次年度に減額もしくは廃止なんて話もあり得ないことは無いと思われます。

貰えるうちに貰っておく方が無難です。

時間的デメリット

次に時間的デメリットについて解説します。

今の時代は時間を買うと表現される程、時間に対する価値が上がっています。

この項目でのデメリットは重要視すべきです。

受験時間の増加

未だに多くの試験は受験のために会場に行く必要があります。

受験している時間や会場まで移動する時間を別の事に活かせなくなります。

勉強時間の増加

資格によっては100時間程度は勉強時間を要することも多々あります。

別の勉強や休息、レジャーに十分当てることのできる時間を試験勉強に使うことになります。

今後に使える勉強内容ではなく試験に向けた内容になればなるほどデメリットは顕著に現れます。

実務的デメリット

仕事においても複数次回受験のデメリットは表れます。

実務経験の遅れ

有資格者でなければ任命できない役職がある場合、そもそも機会を逃すことになります。

別の方が任命されれば先数年は変わることが無いでしょう。

実務経験の面からも大きく不利になります。

一発合格に対する他者評価

試験に一発合格した場合、難易度が高いほど他者評価は上がりやすくなります。

正確には試験に合格したからといって凄い人になれるわけはありません。

ただ別角度から評価を上げられる機会があるのに、それを逃していることは理解しておく必要があります。

反対に4回も5回も受験をすると他者評価が急激に下がってしまうため注意しましょう。

身体的精神的デメリット

最後に身体的精神的デメリットを解説します。

自信の低下

やはり試験に落ちるというのは精神的にもダメージがあります。

特に複数回落ちることで自信が著しく低下していきます。

いくつもの試験を必ず2回受験している場合はどうでしょうか?

その場合でも「また最初は落ちる」と1回目の受験時にモチベーションを保ちにくくなってしまいます。

裏を返せば合格を続けることで自信に繋げることが出来ます。

勉強も受験も気力体力を使う

何より試験を受ける、それに向けて勉強するのは気力体力を大きく使います。

本当は前回合格していればその時間は休息に当てることが出来ていました。

休息時間が減ると別の取り組みに対するパフォーマンスも落ちてしまいます。

会社に報告する必要がある

資格試験の多くは会社の経費を使用して受験しているでしょう。

その際に落ちたことを言いたくなくても会社に報告しなければなりません。

まとめ

今回は資格試験を複数回受験する際のメリットとデメリットについて解説しました。

記載したデメリットが多い一方で当然メリットもありますので、全てを否定している訳ではありません。

それぞれの事情により受験方針は変わるはずです。

どちらの方針にするか検討する際に少しでも参考になれば幸いです。

オススメ書籍

・スキル

何かスキルを身に着けたいけど自分にどのようなスキルがあればよいのか?
こうした疑問を解決できる書籍です。
思いもつかなかったスキルと、その身に着け方を学べます。

スキル
スキル

www.amazon.co.jp

・転職2.0

自身の強みを「ポジション・スキル・業種・経験・コンピテンシー」という5種類のタグを掛け合わせて表現する方法が解説されています。
転職できる人材であるのか?自分の立ち位置を明確にするための手助けになります。

転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール
転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール

www.amazon.co.jp







記事への問い合わせはこちら

-資格