令和4年度 問8

我が国のカーボンニュートラルに向けた取組に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 2020年、当時の菅義偉内閣総理大臣は、我が国が2050年までにカーボンニュートラルを目指すと宣言した。
  2. 2021年、菅総理大臣は、2030年度の温室効果ガス排出を2013年度から46%削減することを目指すと表明した。
  3. 46%という温室効果ガスの削減率は、パリ協定において我が国の義務として与えられたものである。
  4. 我が国が排出する温室効果ガスのうち、大部分は二酸化炭素である。⑤
  5. 二酸化炭素の排出を減らすため、石炭火力発電のうち非効率とされた方式は、大きな見直しを迫られている。

解答解説

正答は3番です。

パリ協定では、各国に特定の削減率を義務付けていません。代わりに、各国が自主的に決定する国別目標(NDC)を設定し、提出することを求めています。

46%という削減目標は、2021年4月に菅義偉首相(当時)が自主的に表明したものです。これは日本政府が独自に決定した目標であり、パリ協定によって義務付けられたものではありません。

    参考資料

    菅首相、所信表明演説で「2050年に温室効果ガス排出ゼロ」を宣言|SOLAR JOURNAL
    菅首相、所信表明で「2050年に温室効果ガス排出ゼロ」を宣言

    solarjournal.jp

    令和3年4月22日 温室効果ガスの削減目標及び緊急事態宣言等についての会見 | 令和3年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
    温室効果ガスの削減目標及び緊急事態宣言等についての会見

    www.kantei.go.jp

    2024年3月11日 広告

    //