アンモニアプロセスは反応式がN2+3H2→2NH3であり、反応器の1回通過反応率が0.30である。原料(N2とH2の1:3混合ガス)100 kmol s-1にイナートガス(Ar、CH4)が1 kmol s-1同伴される。このためページ操作が必要である。このプロセスの流量x1、x2、x3、x4[kmol s-1]を下のプロセス図中のようにすると、反応器の1回通過反応率が0.30なので、(100+x1)(1-0.30)=x1+x3が成り立つ。パージ比率R:P=40:1としたとき、リサイクルガス流量R(=x1+x2)に最も近い値はどれか。
- 100 kmol s-1
- 150 kmol s-1
- 180 kmol s-1
- 260 kmol s-1
- 340 kmol s-1
解答解説
正答は4番です。
パージ比率R:P=40:1のため、(x1+x2)=40(x3+1)です。分離器から出てくるガスを40:1で分配しているだけであり、リサイクルガスRとパージガスPの組成は同じです。そのため、パージガス中のイナートガスの組成1 kmol s-1に対し、リサイクルガス中のイナートガスの組成x2は40倍の40 kmol s-1となります。つまり(x1+40)=40(x3+1)で表せます。
上式および問題文に挙げられた(100+x1)(1-0.30)=x1+x3を用いてx1を求めると、215 kmol s-1となります。
よって、リサイクルガス流量R=x1+x2=215+40=255 kmol s-1、最も近い値は260 kmol s-1です。