2015年の統計に基づく世界の再生可能エネルギーの動向に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- バイオマスが一次エネルギー総供給に占める割合は、先進国(OECD諸国)に比べて開発途上国(非OECD諸国)の方が低い。
- 太陽光発電は2015年の累積導入量で見ると、日本は中国、ドイツに次いで世界第3位となっている。
- 風力発電の設備容量は近年急速に増加し、中国が世界のおよそ1/3を占め、米国とドイツがそれに続いている。
- 水力発電は大規模なものまで含めると世界で最も導入が進んでいる再生可能エネルギー発電といえる。
- 地熱による発電設備容量が最も大きいのは米国で、次いでフィリピン、インドネシア、ニュージーランドと続いている。
解答解説
正答は1番です。
一般的に、バイオマスエネルギーの利用は開発途上国の方が先進国よりも高い割合を占めています。これは主に、開発途上国における伝統的なバイオマス(薪や農業廃棄物など)の利用が広く行われているためです。
2022年までのデータでは、太陽光発電や風力発電の導入は中国が大きく進んでおり、次いでアメリカです。
水力発電は、多くの川と国土を持つ中国やブラジル、カナダが特に多くなっています。
地熱発電は、火山活動が活発な地域でのみ行えるため、国際的にはあまり導入が進んでいないのが現状です。
参考資料
-
脱炭素化へ向かう世界各国の自然エネルギー電力の急成長
go100re.jp
-
アジア地域のバイオマス利用
www.npobin.net
-
https://earthene.com/media/1547