石油燃料に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- LPガスは、現在では海外からの輸入品が約70%を占め、残りの約30%が国内の製油所の原油精製等からの生産品である。輸入品は専用タンカーにより液化状態で輸入され、輸入基地の低温タンクに受け入れられる。
- 自動車用ガソリン中のベンゼンの含有量は、環境の面から10体積%以下に規制されている。
- 国内で販売されているレギュラーガソリン、プレミアムガソリンのオクタン価(RON)(RONはResearchOctaneNumberの略)はそれぞれ約90、約100である。
- ディーゼル自動車のディーゼルエンジンには、その燃料として軽油が使用される。ディーゼルエンジンでは、灯油は自己着火により燃焼を開始するので、JIS規格では自己着火性の指標であるセタン指数が45以上に規定されている。
- 灯油は主に暖房用燃料に使用される。家庭で石油ストーブや石油ファンヒーター用に使用されることが多いため、JIS規格では、安全性の面から引火点が40℃以上、環境性の面から硫黄分が0.0080質量%以下に規定されている。
解答解説
正答は2番です。
自動車用ガソリン中のベンゼンの含有量は、1体積%以下に規定されています。その他、環境面では硫黄分0.001質量%以下、鉛が検出されないなどの規定があります。
1番のLPガスが液化された状態では、その体積は気体の状態と比較して約250分の1に縮小するため取り扱いが容易になるメリットがあります。
3番のオクタン価はハイオクガソリン(1号:オクタン価96以上)とレギュラーガソリン(2号:オクタン価89以上)に分類されています。
参考資料
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自動車ガソリン
www.eneos.co.jp
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液化石油ガス(LPガス)
www.eneos.co.jp
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軽油
www.eneos.co.jp
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灯油
www.eneos.co.jp