令和5年度 問1

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カルバニオンを用いた有機反応に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 臭化フェニルマグネシウムのエーテル溶液に乾燥したCO2を通し、H3O+で処理することによって安息香酸が生成する。
  1. Grignard試薬にエステルを作用させると第三級アルコールを与えるが、ヒドロキシル基をもつ炭素に結合している置換基のうちの二つはGrignard試薬に由来する。
  1. 異なったカルボニル化合物間のアルドール反応を行う場合、シクロヘキサノンのようにα水素をもたないものと、アセト酢酸エチルのように普通以上に求核性供与体との反応では、生成物が混合物になることもなく混合アルドール反応が望むように進行する。
  1. エチレンオキシドとGrignard試薬の反応では、出発物のハロゲン化アルキルより2炭素多い第一アルコールに変更することができる。
  1. アセチリドアニオンのアルキル化



解答解説

正答は5番です。

アセチリドアニオンは炭素上に負電荷を持つため強い求核性があります。
そのため、第一級ハロゲン化アルキルとアセチリドオンを反応させると、ハロゲンがアセチリドに置換します。

ただし、5番のような第二級ハロゲン化アルキルの場合では置換反応は起こりません。
その代わりに水素の脱離反応が起こります。

なお、3番には「シクロヘキサノンのようにα水素をもたない」との記載がありますが、実際はα水素をもちます。

2024年3月11日