石油製品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 自動車ガソリンのアンチノック性はオクタン価で評価される。一般的に芳香族炭化水素はオクタン価は高く、ほとんどのものは100以上を示す。
- 灯油の燃焼性は煙点によって評価される。灯油中に芳香族系炭化水素が多いほど煙点は高くなる。
- 軽油の自己着火性の指標であるセタン価(セタン指数)は、一般的に芳香族炭化水素よりパラフィン系炭化水素の方が高い。
- 重油は、動粘度によって1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分類されている。
- 石油アスファルトには、ストレートアスファルトとブローンアスファルトがある。
解答解説
正答は2番です。
灯油の燃焼性は煙点(えんてん)で評価されます。煙点は煤(すす)が出ない灯芯の長さを示し、煙点の値は大きいことが望ましいです。煙点はパラフィン系炭化水素が多いほど大きく、芳香族炭化水素が多いほど、また重質留分が多いほど小さくなります。
軽油の品質規格ではセタン価が規定されています。セタン価は軽油の着火性を示す指標で、数値が高いほど着火しやすいことを意味します。芳香族系炭化水素に比べ、パラフィン系炭化水素のほうがセタン価が高くなります。軽油を燃料に用いるディーゼルエンジンでは圧縮着火を利用するため、セタン価が重要です。
重油は、動粘度によって1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分類されており、C重油に関しては40~70℃に加熱し流動化させて利用する必要があります。
参考資料
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自動車ガソリン
www.eneos.co.jp
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灯油
www.eneos.co.jp
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軽油
www.eneos.co.jp
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重油
www.eneos.co.jp