令和元年度 問6

広告を含みます

次の(A)~(E)の化合物の紫外可視吸収スペクトルを測定したとき、入射光の波長λmaxに対する吸光度(A)をプロットしたグラフの最大値(λmax)の値が最も大きいものと最も小さいものの組合せはどれか。

選択肢λmaxの値が最も大きいλmaxの値が最も小さい
1CA
2BD
3CD
4CE
5BE



解答解説

正答は4番です。

紫外可視吸収スペクトルは、共役が大きいほど吸収極大λmaxの波長は長波長側へシフトします。共役は二重結合と単結合が交互に繋がっている状態を表します。

一番共役が長い(λmaxが大きい)のはCです。ビタミンA1(レチノール)です。

DとEは、どちらも二重結合が2つです。Eは二重結合-単結合-単結合-二重結合と共役構造になっていないことから、一番共役が短い(λmaxが小さい)化合物です。

参考資料

紫外可視吸収と有機化合物の構造との関係 : 分析計測機器(分析装置) 島津製作所
紫外可視吸収と有機化合物の構造との関係

www.an.shimadzu.co.jp

2024年3月10日