令和元年度 問35

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1次反応で崩壊するヨウ素131の半減期は8日である。ヨウ素131に基づく放射能の量が、ある初期値から80日後に1,000 Bq (ベクレル)になった。放射能の量の初期値に最も近い値はどれか。ただし、Log100.5=-0.301である。

  1. 104 Bq
  2. 105 Bq
  3. 106 Bq
  4. 107 Bq
  5. 108 Bq



解答解説

正答は3番です。

半減期は不安定な原子核の半数(半分)が崩壊するのにかかる時間を意味します。

初期値N0個である半減期Tの原子のt日後における残存量をNを考えます。

1回目のとき、N=1/2N0個になります。2回目のとき、N=(1/2N0)(1/2)=1/4N0個になります。3回目のとき、N=(1/4N0)(1/2)=1/8N0個になります。よって半減期による減少量はN=(1/2)t/TN0と表せます。

原子数ではありませんが、原子の数が増えると放射能の量は増えますので、放射能の量1,000 Bqでも同様に計算式に使用できます。つまりN=1,000です。

よって、1,000=(1/2)80/8N0と式を立てられ、1.024×106 Bqです。初期値に最も近い値は106 Bqです。

(計算参考)
1,000=(1/2)80/8N0
log10(1,000)=log10{(1/2)10N0}
log10(103)=log10{(1/2)10}+log10(N0)
3=10×(-0.301)+log10(N0)
log10(N0)=6.01
N0=106.01

参考資料

半減期とは?これで半減期の公式と計算方法が必ずわかる!|高校生向け受験応援メディア「受験のミカタ」
半減期とは?これで半減期の公式と計算方法が必ずわかる!

juken-mikata.net

2024年3月10日