次のうち、自動車ガソリンに関する記述として最も不適切なものはどれか。
- 主に自動車用火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)の燃料として、その他農業用等の同様な内燃機関にも広く使用されている。
- JIS規格では、オクタン価の違いによって、プレミアムガソリン(1号:オクタン価96以上)とレギュラーガソリン(2号:オクタン価89以上)に分類される。
- 蒸留範囲は170~370℃程度である。
- 酸化安定性が劣ると、酸化劣化物を生成し、燃料系統の金属を腐食させたり、またガム質を生成して燃料系統を詰まらせる。
- 硫黄分濃度は、JIS規格の規定変更により10質量ppm以下へと段階的に低減された。10質量ppm以下は、「サルファーフリー」と呼ばれている。
解答解説
正答は3番です。
JIS K 2202規格によると、自動車ガソリンの蒸留性状は以下のように70℃から220℃程度で規定されています。
- 10%留出温度(T10):70℃以下
- 50%留出温度(T50):75℃以上124℃以下
- 90%留出温度(T90):180℃以下
- 終点:220℃以下
自動車ガソリンは、火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)に用いられる燃料です。
ガソリンエンジンは、燃料と空気の混合気をスパークプラグで点火して燃焼させる仕組みを持っています。一方、ディーゼルエンジンは、圧縮された空気に燃料を噴射し、高温・高圧による自己着火で燃焼させる仕組みを持っています。
参考資料
-
自動車ガソリン
www.eneos.co.jp