平成23年度 問32

広告を含みます

1次反応で崩壊するヨウ素131の半減期は8日である。ヨウ素131に基づく放射能の量が100万ベクレル(Bq)であった。放射能の量が1,000ベクレル(Bq)になるには、おおよそ何日かかるか。
ただし、log102=0.301である。

  1. 27日
  2. 80日
  3. 250日
  4. 2,400日
  5. 8,000日



解答解説

正答は2番です。

半減期は不安定な原子核の半数(半分)が崩壊するのにかかる時間を意味します。

初期値N0個である半減期Tの原子のt日後における残存量をNを考えます。

1回目のとき、N=1/2N0個になります。2回目のとき、N=(1/2N0)(1/2)=1/4N0個になります。3回目のとき、N=(1/4N0)(1/2)=1/8N0個になります。よって半減期による減少量はN=(1/2)t/TN0と表せます。

原子数ではありませんが、原子の数が増えると放射能の量は増えますので、放射能の量1,000 Bqでも同様に計算式に使用できます。つまりN=1,000です。

よって、1,000=(1/2)t/81,000,000と式を立てられ、79.73日です。初期値に最も近い値は80日です。

(計算参考)
1,000=(1/2)t/81,000,000
103=(1/2)t/8106
log10(103)=log10{(1/2)t/8106}
log10(103)=log10{(2-1)t/8}+log10(106)
log10(103)=log10{2-t/8}+log10(106)
3=-t/8×0.301+6
t=79.73

参考資料

半減期とは?これで半減期の公式と計算方法が必ずわかる!|高校生向け受験応援メディア「受験のミカタ」
半減期とは?これで半減期の公式と計算方法が必ずわかる!

juken-mikata.net

2024年3月9日