技術士(化学部門)の受験者数や合格者数データ

2024年10月5日 広告

化学部門における過去の受験データを表にまとめました。

2024年3月において技術士(化学部門)が全体に占める割合は約1.43%であり、徐々に比率は低下傾向です。

難易度の高い二次試験において、受験者に対する合格率は化学部門が20%近くあり、全体データの約10%よりも高い状態が続いています。

化学部門の全体割合

登録者数をみると、技術士(化学部門)が全体に占める割合は、2024年3月において全体122,953名に対し化学部門1,764名です。比率として約1.43%です。

少しずつ化学部門の人数は増加しているものの、全体数の伸びの方が強く比率は低下傾向です。

調査年月化学部門登録数合計化学部門の比率
2011年3月1,43686,3641.66%
2012年3月1,46790,0501.63%
2013年3月1,48993,2251.60%
2014年3月1,52196,6541.57%
2015年3月1,55096,6541.60%
2016年3月1,588100,1071.59%
2017年3月1,607106,3231.51%
2018年3月1,626108,9651.49%
2019年3月1,657111,6441.48%
2020年3月1,687114,3411.48%
2021年3月1,697115,3531.47%
2022年3月1,725118,2651.46%
2023年3月1,746120,6641.45%
2024年3月1,764122,9531.43%
化学部門の全体比率
技術士登録者の部門別女性割合より作成)

一次試験の受験者、合格者

年度元号受験申込者数受験者数合格者数受験者に対する合格率(%)
2010平成22年32925713753.3
2011平成23年34329411438.8
2012平成24年28622616773.9
2013平成25年28322711048.5
2014平成26年27921818283.5
2015平成27年30623515967.7
2016平成28年33228118666.2
2017平成29年30824516667.8
2018平成30年32525713050.6
2019令和元年3331167564.7
2020令和2年23018110558.0
2021令和3年2541929348.4
2022令和4年25619410755.2
2023令和5年22617311264.7
技術士一次試験(化学部門)の受験者、合格者
(日本技術士会および文部科学省のデータより作成)

二次試験の受験者、合格者

二次試験は4つの選択科目に分かれていますので、全体と科目別に分けて紹介します。

2019年度(令和元年)より「燃料及び潤滑油」の項目が「有機化学」と統合されていることから、2018年以前のデータは「有機化学及び燃料」内に合算して記載します。

化学部門全体のデータ

まず化学部門全体に関するデータです。

受験者に対する合格率は全体で見ると10%程度に対し、化学部門は20%近くあることから、比較的合格率は高い状態が続いています。

年度元号受験申込者数受験者数合格者数受験者に対する合格率(%)
2014平成26年1531323224.2
2015平成27年1521403927.9
2016平成28年1601303224.6
2017平成29年1581333727.8
2018平成30年1581372518.2
2019令和元年1491352921.5
2020令和2年1381192924.4
2021令和3年1561342417.9
2022令和4年1521242318.5
2023令和5年1501292418.6
技術士二次試験(化学部門)の受験者、合格者
(日本技術士会および文部科学省のデータより作成)

選択科目別の受験者数データ

選択科目間の受験者数データを比較しました。

※2019年度(令和元年)より「燃料及び潤滑油」の項目が「有機化学」と統合されていることから、2018年以前のデータは「有機化学及び燃料」内に合算して記載します。

年度元号無機化学及びセラミックス有機化学及び燃料高分子化学化学プロセス全体受験者
2014平成26年36243438132
2015平成27年37274333140
2016平成28年33313432130
2017平成29年47253328133
2018平成30年45302933137
2019令和元年49222737135
2020令和2年42252626119
2021令和3年41263334134
2022令和4年34303327124
2023令和5年36323229129
技術士二次試験(化学部門)の科目別の受験者
(日本技術士会および文部科学省のデータより作成)

受験者データをグラフ化すると以下のようになります。

選択科目別の合格者数データ

選択科目間の合格者数データを比較しました。

※2019年度(令和元年)より「燃料及び潤滑油」の項目が「有機化学」と統合されていることから、2018年以前のデータは「有機化学及び燃料」内に合算して記載します。

年度元号無機化学及びセラミックス有機化学及び燃料高分子化学化学プロセス全体合格者
2014平成26年989632
2015平成27年11812839
2016平成28年7811632
2017平成29年111010637
2018平成30年486725
2019令和元年768829
2020令和2年7510729
2021令和3年656724
2022令和4年575623
2023令和5年774624
技術士二次試験(化学部門)の科目別の合格者
(日本技術士会および文部科学省のデータより作成)

合格者データをグラフ化すると以下のようになります。

試験内容の改定

技術士試験における変更点は日本技術士会の「技術士試験における変更点」にまとめられています。

2019年度(令和元年)より選択科目のうち「燃料及び潤滑油」の項目が「有機化学」と統合されています。

また化学工学系の科目が「化学プロセス」と幅広い領域に対応するようになりました。

全体的に、製品に特化した記載から、関連する技術も盛り込むような記載に変わった印象です。

・無機化学及びセラミックス
・有機化学及び燃料
・高分子化学
・化学プロセス
・セラミックス及び無機化学製品
・有機化学製品
・燃料及び潤滑油
・高分子製品
・化学装置及び設備
令和元年における化学部門の選択科目の変化
技術部門別の選択科目の内容【新旧対照表】より作成)

また一次試験は2016年に12月に専門科目を部門ごとではなく「系」で括る案が示されました。

「試験難度の安定化」や「運営効率化」の観点から未だに検討が進められているものの、8年経った2024年6月の資料でも継続的検討事項に盛り込まれている状況です。

化学部門はマテリアル系に括られ、化学、繊維、金属、資源工学、衛生工学、環境、原子力・放射線の7部門と同じ系統であると考案されています。

https://www.mext.go.jp/content/1381640_2.pdf
今後の技術士制度の在り方について

www.mext.go.jp

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