排水中に直径dp=6.0×10-5 m、粒子密度ρp=1200 kg/m3の粒子のみが懸濁している。粒子の沈降速度ut[m/s]は次式のストークスの式に従うものとする。
ストークスの式:ut=(ρp-ρ)gdp2 / 18μ
ここで、ρ:水の密度(=1000 kg/m3)、g:重力加速度(=9.8 m/s2)、μ:水の粘度(=0.0010 Pa s)である。
深さH=5 mの横流式沈殿池(下図)を用いてこのdp、ρpの粒子のみを含む排水から粒子を60%除去したい。そのために必要な沈殿池の長さL[m]として、最も近い値はどれか。ただし、水の流れは水平方向の速度v=0.0034 m/sで均一とする。
- 17 m
- 26 m
- 43 m
- 50 m
- 59 m
解答解説
正答は2番です。
ストークスの式を解きます。
ut=(1,200-1,000)× 9.8 × (6 × 10-5)2 / (18 × 0.0010)
ut=200× 9.8 × 36 × 10-10 / (18 × 10-3)
ut=0.000392 m/s
粒子の60%を除去するため、高さ5 mの60%沈降すれば良い計算となります。沈降に要する時間は5 × 0.6 / 0.000392=7653 sです。
水の水平方向の流れを考えると、必要となる距離は7653 × 0.0034=26 mです。