蛍石型構造とその関連物質に関する次のA~Eの記述のうち、不適切なものの組合せはどれか。
- 蛍石(フッ化カルシウム:CaF2)は、天然には産出しない。
- 蛍石の結晶構造では、面心立方ブラベ格子の各格子点に3個のイオン(1個のCa2+と2個のF-)が配置されており、単位格子当たり9個のイオンがある。
- 蛍石型(MX2型)構造は、CsCl型(MX型)構造のMが一個おきに抜けた派生構造と考えることもできる。
- 純粋なZrO2は室温で単斜晶系の歪んだ蛍石型構造であるが、CaOなどを固溶させることで立方晶系の安定化ジルコニアが得られる。
- ZrO2にCaOやY2O3を固溶させると、酸素位置に空孔が生成し、高湿ではイオン半径が大きな○2-が拡散でき、この現象を利用した燃料電池が開発されている。
選択肢
- A、B
- A、E
- B、C
- C、D
- D、E
解答解説
正答は1番です。