石油製品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 石油製品は、消防法において危険物第四類(引火性液体)に分類されており、灯油と軽油は第二石油類、重油は第三石油類となっている。
- 石油製品の引火点試験方法は密閉式と開放式に大別できるが、同一試料を両者で測定した場合、一般的に開放式の方が高い値を示す。
- 石油製品の自然着火温度はガソリンよりも重油の方が低い。
- 石油製品の蒸気密度は、いずれも空気より大きい。
- 灯油と軽油は木より軽いが、重油は水より重い。
解答解説
正答は5番です。
重油も含め、石油製品は水より密度が小さく、水と混合した場合は上層に分離します。
1番の消防法における分類において、ガソリンは引火点-40℃以下で第一石油類、エタノールはアルコール類に分類されます。
2番の引火点の試験方法は、密閉状態で試験する「密閉式」と、外気に触れる状態で試験する「開放式」に分けられます。
3番の自然着火温度は発火点と呼ばれます。発火点とは、物質が着火源なしで自然に発火する最低温度のことです。対して引火点とは、可燃性物質が揮発して空気と可燃性の混合物を作ることができる最低温度のことです。消防法において危険物第四類に分類する際は引火点が用いられます。引火点と発火点には直接的な関係はありません。
参考資料
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燃料等の主な物理的性質
www.tank-hiiragi.co.jp
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実務者による 引火点試験解説
unichemy.co.jp
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石油製品の発火点及び引火点との関係について
jalos.jp