平成28年度 問24

ガラスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 鉛ガラスは屈折率が高くクリスタルガラスに用いられる。
  2. ホウケイ酸塩ガラスは熱膨張率が低く主に強化用ガラス長繊維に用いられる。
  3. ガラス短繊維の主な用途は建物の断熱材である。
  4. 我が国で生産されるガラスの大半はソーダ石灰系ガラスである。
  5. ガラスは過冷却液体をガラス転移温度以下に冷却して固体としたものである。

解答解説

正答は2番です。

ホウケイ酸塩ガラスは熱膨張係数が小さいため熱衝撃(急激な温度変化)に強く、耐薬性にも優れることから、化学実験用のビーカーや耐熱食器などに用いられます。ホウケイ酸ガラスよりもさらに熱膨張係数が小さく化学的に安定なのが石英ガラスです。

一般のガラスに酸化鉛を加えたガラスは屈折率が高くクリスタルガラスと呼ばれます。透明度と屈折率が高いのでクリスタル(水晶)のように輝いて見えることから食器やインテリアに用いられます。クリスタルガラスよりもさらに酸化鉛の含有量が増えると放射線遮蔽用鉛ガラスとして使用されます。

参考資料

ガラスの種類|中島硝子工業株式会社
ガラスの種類

www.ngci.co.jp

2024年3月10日 広告

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