ベンゼン70 mol%-トルエン30 mol%の混合液を85 kmol h-1で供給し、連続精留を行う。軽質成分は、塔頂からの留出液として98 mol%、塔底からの缶出液として3 mol%の液を製品として得る場合、留出液量に最も近い値はどれか。
ただし、ベンゼンとトルエンの標準沸点をそれぞれ353.2 K、383.8 Kとする。
- 30 kmol h-1
- 40 kmol h-1
- 50 kmol h-1
- 60 kmol h-1
- 70 kmol h-1
解答解説
正答は4番です。
標準沸点より、沸点が低いベンゼンが軽質留分となります。
ベンゼン70 mol%-トルエン30 mol%の混合液が85 kmol h-1で供給されているため、
ベンゼン:85×0.7=59.5 kmol h-1
トルエン:85×0.3=25.5 kmol h-1
同様の計算を留出液と缶出液に対して行います。留出液と缶出液の流量はそれぞれx、yとします。
物質 | 供給液 | 留出液 | 缶出液 |
---|---|---|---|
混合液 | 85 | x | y |
ベンゼン | 59.5 | 0.98x | 0.03y |
トルエン | 25.5 | 0.02x | 0.97y |
留出液と缶出液で等式を作り、連立方程式を解きます。
0.98x+0.03y=59.5
0.02x+0.97y=25.5
よって、留出液量 x=59.94です。