平成25年度 問32

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ベンゼン70 mol%-トルエン30 mol%の混合液を85 kmol h-1で供給し、連続精留を行う。軽質成分は、塔頂からの留出液として98 mol%、塔底からの缶出液として3 mol%の液を製品として得る場合、留出液量に最も近い値はどれか。
ただし、ベンゼンとトルエンの標準沸点をそれぞれ353.2 K、383.8 Kとする。

  1. 30 kmol h-1
  2. 40 kmol h-1
  3. 50 kmol h-1
  4. 60 kmol h-1
  5. 70 kmol h-1



解答解説

正答は4番です。

標準沸点より、沸点が低いベンゼンが軽質留分となります。

ベンゼン70 mol%-トルエン30 mol%の混合液が85 kmol h-1で供給されているため、
ベンゼン:85×0.7=59.5 kmol h-1
トルエン:85×0.3=25.5 kmol h-1

同様の計算を留出液と缶出液に対して行います。留出液と缶出液の流量はそれぞれx、yとします。

物質供給液留出液缶出液
混合液85xy
ベンゼン59.50.98x0.03y
トルエン25.50.02x0.97y
流量 kmol h-1

留出液と缶出液で等式を作り、連立方程式を解きます。
0.98x+0.03y=59.5
0.02x+0.97y=25.5

よって、留出液量 x=59.94です。

2024年3月10日