平成24年度 問31

 一般的に撹拌所要動力PはP=Npρn3d5(Np:動力数、ρ:液密度、n:回転数、d:翼径)で表示される。今、図Aの1m3撹拌槽を基に相似形として図Bのとおりにスケールアップした。図Aの撹拌槽における撹拌所要動力は撹拌回転数150 rpmのとき、0.75kWであった。スケールアップ槽撹拌翼の回転数を50 rpmとしたとき、スケールアップ槽撹拌機の撹拌所要動力として最も近い値はどれか。
 ただし、Npは一定とし、撹拌機減速機、及びシール部等の機械的な消費動力は考慮しないものとする。

  1. 5 kW
  2. 7 kW
  3. 9 kW
  4. 11 kW
  5. 13 kW

解答解説

正答は2番です。

まずスケールアップ前の動力数を求めます。液密度はρの定数として扱います。0.75=Npρ × 1503 × 0.55となり、Np=0.75 / (ρ × 1503 × 0.55)です。

動力数は一定のため、スケールアップ時の撹拌所要動力P={0.75 / (ρ × 1503 × 0.55)} × ρ × 503 × 1.55=6.75 kWです。

2024年3月10日 広告

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