有機化学では、種々の矢印を用いて反応や反応機構などを表す。次のA~Dの矢印の説明として、最も適切な組合わせはどれか。
選択肢 | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 平衡 | 1電子移動 | 電子対の移動 | 反応の方向 |
2 | 正・逆反応 | 電子移動 | 電子移動 | 反応の方向 |
3 | 共鳴 | 電子対の移動 | 1電子の移動 | 逆合成の方向 |
4 | 共鳴 | 1電子移動 | 電子対の移動 | 逆合成の方向 |
5 | 平衡 | 電子対の移動 | 1電子移動 | 反応の方向 |
解答解説
正答は3番です。
電子2個(電子対)の動きの場合は通常の矢印、1電子の場合は半矢印が使われます。1電子の移動は、例えばラジカル発生剤のラジカル生成時などで表現します。
Aの平衡は上下に半矢印を書きます(⇋)。また正・逆反応は可逆反応を意味していると思われます。可逆反応は上下に矢印を書きます(⇆)。
Dの反応の方向は通常の矢印を記載します。
参考資料
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https://www.chem-station.com/blog/2008/08/mechanism1.html
www.chem-station.com