一酸化炭素CO(気)、二酸化炭素CO2(気)、水H2O(液)の標準生成エンタルピーは、順に-111 kJ/mol、-394 kJ/mol、286 kJ/molである。以下の1~5の反応の標準反応エンタルピーを推算して、発熱反応であるものはどれか。
- CO(気)+H2(気)→ C(黒鉛)+H2O(液)
- CO(気)+H2O(液)→ H2(気)+CO2(気)
- CO2(気)→ CO(気)+(1/2)O2(気)
- C(黒鉛)+CO2(気)→ 2CO(気)
- C(黒鉛)+2H2O(液)→ 2H2(気)+CO2(気)
解答解説
正答は1番です。
生成物のエンタルピーと反応物のエンタルピーの差を計算して、マイナスの値になれば発熱反応、プラスの値は吸熱反応です。注意点として、単体元素は最も安定な形態であるとみなし、標準状態での単体元素の標準生成エンタルピーは定義上0 kJ/molとされています。
- -286 - (-111)=-175
- -394 - (-111-286)=3
- -111 - (-394)=283
- -111 × 2 - (-394)=172
- -394 - (-286 × 2)=178
よって、1番が発熱反応です。