令和2年度 問27

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蛍石型構造とその関連物質に関する次のA~Eの記述のうち、不適切なものの組合せはどれか。

  1. 蛍石(フッ化カルシウム:CaF2)は、天然には産出しない。
  2. 蛍石の結晶構造では、面心立方ブラベ格子の各格子点に3個のイオン(1個のCa2+と2個のF-)が配置されており、単位格子当たり9個のイオンがある。
  3. 蛍石型(MX2型)構造は、CsCl型(MX型)構造のMが一個おきに抜けた派生構造と考えることもできる。
  4. 純粋なZrO2は室温で単斜晶系の歪んだ蛍石型構造であるが、CaOなどを固溶させることで立方晶系の安定化ジルコニアが得られる。
  5. ZrO2にCaOやY2O3を固溶させると、酸素位置に空孔が生成し、高湿ではイオン半径が大きな○2-が拡散でき、この現象を利用した燃料電池が開発されている。

選択肢

  1. A、B
  2. A、E
  3. B、C
  4. C、D
  5. D、E



解答解説

正答は1番です。

2024年3月11日