LPガス(液化石油ガス)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。(統計資料は、エネルギー白書 平成30年版に基づく)
- LPガスは油田や天然ガス田の随伴ガス、石油精製設備などの副生ガスから取り出したブタン・プロパンなどを主成分としている。
- LPガスの供給は1960年代までは国内石油精製の分離ガスが中心であったが、以降輸入比率が高まり、2017年度は約70%が輸入された。
- 我が国のLPガスの主な輸入先は、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート、サウジアラビアなどの中東諸国及び米国、豪州であり、2017年度の最大輸入先は米国である。
- LPガスの消費は、家庭業務用、一般工業用、化学原料用、都市ガス用、自動車用などであるが、2017年度の最大用途先は都市ガス用である。
- LPガスは簡単な圧縮装置を使って常温で容易に液化できる気体燃料であるため、液体の状態で輸送、貯蔵、配送が行われている。
解答解説
正答は4番です。
LPガスの用途別構成比率では、家庭業務用が最も多く4割であり、次に一般工業用(2割)、更に化学原料用(2割弱)となり、4番目に都市ガス用(1割弱)です。
LPガスが液化された状態では、その体積は気体の状態と比較して約250分の1に縮小するため取り扱いが容易になるメリットがあります。
約70%が輸入で、輸入元としてはアメリカが圧倒的に多く半数を占めています。以下カタール、アラブなどはそれぞれ1割程度です。
参考資料
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液化石油ガス(LPガス)
www.eneos.co.jp
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LPガス販売業界の市場規模
www.ma-cp.com