蒸留塔の供給液流量F、その気液比q ((1-q):蒸気、q:液)、留出液流量D、缶出液流量W、還流比Rとする。濃縮部、回収部の気液流量は変化しないものとして、リボイラで発生する蒸気量V’は次のうち、最も適切なものはどれか。
- R+(F/q)-W
- R+qF+W
- R+(F/q)+W
- RD+qF-W
- RD+(1-q)F+W
解答解説
正答は4番です。
還流量をLとすると、還流比R=L/DであることからL=RDです。
供給液量Fの気液比がq ((1-q):蒸気、q:液)であることから、供給後の塔下部へはqFの液が流れ、塔上部へは(1-q)Fの蒸気が流れます。
蒸留塔全体の物質収支を求めると、F=D+Wとなります。リボイラ部分の物質収支を求めると、V’+W=RD+qFとなります。
よってV’=RD+qF-Wです。