平成30年度 問11

石油製品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 自動車ガソリンは、オクタン価の違いによって、プレミアムガソリン(オクタン価96以上)とレギュラーガソリン(オクタン価89以上)に分類されている。
  2. ジェット燃料は、沸点範囲がガソリン留分から灯油留分にまたがる広沸点範囲型と、灯油留分の沸点範囲を有する灯油型に大別される。民間機は主に広沸点範囲型を使用している。
  3. 灯油は、冬が最需要期で夏は備蓄期となるため、備蓄期間中の貯蔵安定性の良いことが必要である。
  4. 軽油は、温度が下がると軽油中に含まれるパラフィン分が析出し、燃料フィルター閉塞などのトラブルが発生する場合があり、季節・地域に合わせた号数のものを使用する必要がある。
  5. 重油の粘度は性状として最も重要なものである。流体として取り扱うためには、A重油、B重油は特に加熱する必要がないが、C重油は40~70℃に加熱する必要がある。

解答解説

正答は2番です。

ジェット燃料は広沸点範囲型と灯油型に大別されますが、民間機で主に使用されているのは灯油型です。安全性や取り扱いの容易さから、より引火点の高い灯油型が民間機では選ばれています。

参考資料

第2編第1章第3節 ジェット燃料|石油便覧-ENEOS
ジェット燃料

www.eneos.co.jp

第2編第1章第1節 自動車ガソリン|石油便覧-ENEOS
自動車ガソリン

www.eneos.co.jp

第2編第1章第4節 灯油|石油便覧-ENEOS
灯油

www.eneos.co.jp

第2編第1章第5節 軽油|石油便覧-ENEOS
軽油

www.eneos.co.jp

第2編第1章第6節 重油|石油便覧-ENEOS
重油

www.eneos.co.jp

2024年3月10日 広告

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