平成28年度 問14

次の記述の【 】に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。

 高分子の平均分子量を求める方法として光散乱法がある。高分子の希薄溶液にレーザー光を照射し、【 A 】といわれる散乱光強度比の角度依存性及び濃度依存性を測定し、これを分母に濃度を分子とした関数の濃度0への外挿値の傾きから【 B 】を、角度0への外挿値の傾きから【 C 】を、両者の切片から【 D 】が導かれる。高分子の希薄溶液から散乱光を生じるのは、高分子の溶媒分子に対する【 E 】が寄与している。

選択肢ABCDE
1過剰レイリー比二乗平均回転半径第2ビリアル係数重量平均分子量過剰分極率
2過剰レイリー比二乗平均末端間距離第3ビリアル係数重量平均分子量過剩双極子能率
3過剰レイリー比二乗平均回転半径第3ビリアル係数重量平均分子量過剰分極率
4過剰ブリルアン比二乗平均末端間距離第2ビリアル係数数平均分子量過剩双極子能率
5過剰ブリルアン比二乗平均回転半径第2ビリアル係数数平均分子量過剩双極子能率

解答解説

正答は1番です。

レイリー方程式を用いた静的光散乱法(SLS)に関する問題です。

Eの過剰分極率について、高分子溶液が散乱光を生じる原因は、高分子と溶媒分子の分極率の差(過剰分極率)によるものです

参考資料

静的光散乱法(SLS) 分子量測定 - 三洋貿易株式会社 科学機器部
静的光散乱法(SLS) 分子量測定

www.sanyo-si.com

2024年3月10日 広告

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