酸素不足の状態で黒鉛40 gを全て燃焼させたところ、一酸化炭素80 mol%と二酸化炭素20 mol%の混合ガスが得られた。この燃焼で発生した熱量に最も近い値はどれか。ただし、(1)及び(2)の熱化学方程式を用いよ。また、C、Oの原子量は、それぞれ12、16とする。
- 145 kJ
- 170 kJ
- 250 kJ
- 485 kJ
- 560 kJ
解答解説
正答は5番です。
黒鉛40 gの物質量は40/12 molです。黒鉛が燃焼するときの熱量は(1)式を用いて111 kJ/mol × 40/12 mol=370 kJです。
混合ガスの比率は一酸化炭素80 mol%と二酸化炭素20 mol%ですので、燃焼で生じた一酸化炭素のうち、20 mol%は二酸化炭素に変換されています。
生成した一酸化炭素の物質量は40/12 molであるため、一酸化炭素が燃焼するときの熱量は(2)式を用いて283 kJ/mol × 1/5 × 40/12 mol=189 kJです。
それぞれの燃焼で発生した熱量を合計すると370+189=559 kJとなります。最も近い値は560 kJです。