石炭に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 石炭は、石炭化が進んだものから、無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭に分類される。
- 無煙炭は、発熱量や着火点が高く、非粘結性である。
- 瀝青炭は、主に製鉄用コークス原料用に使用され、粘結性である。
- 亜瀝青炭は、瀝青炭よりも炭素含有量が少なく、非粘結性ないし弱粘結性である。
- 褐炭は、燃料比(固定炭素/揮発分)が小さく、粘結性である。
解答解説
正答は5番です。
石炭は、炭素の濃集度合(石炭化度)と用途により分類されています。石炭化度が高い、つまり高品質な順に無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炎、褐炭と分類されます。
粘結性とは、石炭が加熱されたときに軟化・溶融し、再び固化して強固なコークスを形成する性質のことを指します。この特性により、高炉内で鉄鉱石を還元するために必要な強度と反応性を持つコークスが生産されます。原料炭の中では、瀝青炭が粘結性の高い石炭です。
褐炭は石炭化度が低く、通常粘結性を持たない非粘結炭に分類されます。
参考資料
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石炭の分類について
coal.jogmec.go.jp
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石炭生産国・消費国の現況
coal.jogmec.go.jp