令和4年度 問26

次に示す無機材料の機能・効果と、それらを利用した代表的な応用例の組合せとして、最も不適切なものはどれか。

  1. 熱電効果:低温排熱発電
  2. PTC効果:超音波探傷機
  3. 光触媒の効果(本多・藤嶋効果):有機物の分解
  4. 圧電効果:超音波モーター
  5. 焦電効果:赤外線センサー

解答解説

正答は2番です。

PTC効果は、ある温度以上で電気抵抗が低下する性質です。この性質を利用た材料自身が温度制御性を有するPTCヒーターがあります。

熱電効果と圧電効果は、それぞれ熱や圧力を電気に変換する機構です。

焦電性は焦電効果示すものです。焦電効果とは、温度変化によって物質の分極が変化し、電荷が発生する現象です。焦電性を利用したセンサーはパイロセンサーと呼ばれます。

本多・藤嶋効果は、酸化チタン(TiO2)電極に光を照射すると水が分解されて酸素と水素が発生する「光触媒」の現象を表します。

参考資料

とっても賢い!PTCヒーター | 株式会社サンマックス
とっても賢い!PTCヒーター

www.sunmax.co.jp

https://www.komatsu.jp/jp/company/tech-innovation/report/pdf/190329_09.pdf
熱電発電技術と応用製品

www.komatsu.jp

圧電(ピエゾ)素子とは?圧力をかけるとどうなるの?|ピエゾドライバなら松定プレシジョン
圧電(ピエゾ)素子とは?圧力をかけるとどうなるの?

www.matsusada.co.jp

焦電型赤外線センサについて | 日本セラミック株式会社
焦電型赤外線センサについて

www.nicera.co.jp

光触媒の新世界 | 東京大学
本多・藤嶋効果

www.u-tokyo.ac.jp

2024年3月11日 広告

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