平成29年度 問34

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水84 molに成分A 16 molを溶解した水溶液に、純粋なトルエン84 molを加え、容器の中で撹拌し、静置したところ、2液相に分離した。上層の成分Aの量として、最も近い値はどれか。相互溶解度は非常に小さいので、ここでは、相互溶解度をゼロとして算出してよい。液液平衡のデータを下表に示す。

  1. 2 mol
  2. 4 mol
  3. 8 mol
  4. 12 mol
  5. 15 mol



解答解説

正答は2番です。

水の比重よりトルエンの比重の方が小さいことから、上層がトルエン、下層が水となります。

今回、成分A濃度の異なる液液平衡データが2種類与えられています。それぞれで分配係数を計算してみます。希薄溶液であり、抽出により分子が変化しない場合は分配係数が同じになります。
1行目:2.6 / 7.8=0.33
2行目:5.0 / 15.0=0.33

分配係数から上層であるトルエン相の成分Aの量 x を求めます。使用する成分Aは16 molですので、水層の成分Aの量は16-xとなります。
x / (16-x)=0.33
x=3.96 mol

最も近いのは4 molです。

2024年3月10日