平成27年度 問11

次のうち、自動車ガソリンに関する記述として最も不適切なものはどれか。

  1. 主に自動車用火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)の燃料として、その他農業用等の同様な内燃機関にも広く使用されている。
  2. JIS規格では、オクタン価の違いによって、プレミアムガソリン(1号:オクタン価96以上)とレギュラーガソリン(2号:オクタン価89以上)に分類される。
  3. 蒸留範囲は170~370℃程度である。
  4. 酸化安定性が劣ると、酸化劣化物を生成し、燃料系統の金属を腐食させたり、またガム質を生成して燃料系統を詰まらせる。
  5. 硫黄分濃度は、JIS規格の規定変更により10質量ppm以下へと段階的に低減された。10質量ppm以下は、「サルファーフリー」と呼ばれている。

解答解説

正答は3番です。

JIS K 2202規格によると、自動車ガソリンの蒸留性状は以下のように70℃から220℃程度で規定されています。

  • 10%留出温度(T10):70℃以下
  • 50%留出温度(T50):75℃以上124℃以下
  • 90%留出温度(T90):180℃以下
  • 終点:220℃以下

    自動車ガソリンは、火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)に用いられる燃料です

    ガソリンエンジンは、燃料と空気の混合気をスパークプラグで点火して燃焼させる仕組みを持っています。一方、ディーゼルエンジンは、圧縮された空気に燃料を噴射し、高温・高圧による自己着火で燃焼させる仕組みを持っています。

    参考資料

    第2編第1章第1節 自動車ガソリン|石油便覧-ENEOS
    自動車ガソリン

    www.eneos.co.jp

    2024年3月10日 広告

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