平成26年度 問14

次の記述の、【 】に入る語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

 高分子はその構造により2種に大別できる。一部が結晶で一部が非晶の【 A 】高分子、すべて非晶の【 B 】高分子である。非晶部は低温では【 C 】状態、高温では【 D 】状態であり、【 C 】状態から【 D 】状態への転移を【 E 】という。【 D 】状態は運動性が高く、高分子鎖は、分子振動以外に、【 F 】を行っている。

選択肢ABCDEF
1結晶性非晶性ガラスゴムガラス転移ミクロブラウン運動
2結晶性非晶性ゴムガラスガラス転移ミクロブラウン運動
3結晶性非晶性ガラスゴムミクロブラウン運動ガラス転移
4非晶性結晶性ゴムガラスミクロブラウン運動ガラス転移
5非晶性結晶性ガラスゴムミクロブラウン運動ガラス転移

解答解説

正答は1番です。

高分子の非晶部分に関して、温度が低い領域はガラス状態領域となり高分子鎖の運動が制限されています。

更に温度を上げるとガラス転移領域を経由してゴム領域(ゴム状平坦領域)へ移ります。これをガラス転移と呼びます。ゴム領域にある高分子はミクロブラウン運動が行われており、それによりゴム弾性の性質があらわれます。

ゴム領域よりも温度を上げていくと流動領域となり分子鎖が激しく運動するようになります。

参考資料

温度依存性測定:レオロジー・粘弾性:化学物質評価研究【CERI】
粘弾性 温度依存性測定

www.cerij.or.jp

ガラス転移点とミクロブラウン運動|Trans to Trans
ガラス転移点とミクロブラウン運動

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2024年3月10日 広告

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